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フラッシュ赤羽ジムに集まるボクサー達、「赤羽拳士」の血と汗と涙、魂の熱戦譜
by box-akabane
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清田祐三、壁を破って「驀進宣言」(7.18後楽園ホール)

「道産子死刑執行人」 清田祐三選手が、豪快なKOで、1年4ヶ月ぶりの勝利を飾り、
「爆進(ばくしん)」を力強く宣言した。清田祐三、壁を破って「驀進宣言」(7.18後楽園ホール)_f0072287_1120380.jpg

大きく立ちふさがっていた「壁(かべ)」が崩れた瞬間だった。

デビュー以来破竹の10連勝、ミドル級新人王にも輝いた清田選手は
「壁」(かべ)にぶつかっていた。

2005年7月7日、新日本木村ジムの氏家福太郎選手に喫した初の黒星

プロボクサー清田祐三が初めて迎えた挫折だった

ショックが大きかったのか、清田選手は、その後約8ヶ月、試合から遠ざかる。

再起戦は、2006年3月7日 対戦相手は、日本、OPBF(東洋太平洋)双方のベルト
を巻き世界戦の経験もあるヨネクラジムの保住選手

この試合、前半、スピードにまさる清田選手が長い距離からのパンチで、優位に立ったが
試合巧者、ベテランの保住選手は、距離を詰めて、インファイトに持ち込む

保住選手は接近戦で、経験に裏打ちされた多彩なボクシングテクニックを、駆使し
清田選手を苦しめて、ポイントを挽回していく

勝敗は判定に持ち込まれ、結果はドロー

順調に勝ち続けてきた清田選手の前に、大きな壁が立ちふさがる

研究熱心で、真面目な清田選手

今までは、サウナを使っていた減量のやりかたを、半身浴に変えてみたり

食生活を玄米食に切り替えてみたり

様々な試行錯誤を重ね、彼なりに「壁」を打ち崩そうともがき続けた

そして、迎えた再起第二戦 

7月18日、後楽園ホールで行われたヨネクラジム主催興行 第7試合

対戦相手は、タイのルークトン・トーペンロンポン選手 1975年10月20日生まれの
30歳

戦績は、22戦15勝7KO7敗 

「左を突いて、リズムをとって、右で倒す、自分のボクシングができれば必ず勝てます」

「今日の試合で壁を壊して、新たな自分を確立したい」

試合前の清田選手の決意

1回 左ジャブを切らさず、距離をとって、左に回る清田選手清田祐三、壁を破って「驀進宣言」(7.18後楽園ホール)_f0072287_11204168.jpg

機を見て、右のボディストレート、左ボディアッパー

ただ、思い切って打ち込まれるルークトン選手のパンチをもらってしまう場面も

2回 1分過ぎ ルークトン選手の左フックがクリーンヒット

清田選手は、「下から上への」左のダブルや、スピードの乗ったワンツーを打ち込み応戦

この回 ラスト30秒 左ジャブ2発から、左フックの清田選手

ルークトン選手は、右のスイング これをもぐってかわし、ルークトン選手の脇に頭を
入れてクリンチする清田選手

このあたり、接近戦での細かい駆け引き、テクニックを、実戦を通じて、保住選手から
学んだ成果か

レフェリーが両者を離すが、清田選手は、左ジャブから左フック さらに右アッパーから
左ボディアッパーのコンビネーション

最後のボディは、かなり効いた様で、動きが止まるルークトン選手

清田選手は、ややバックステップして、冷静に様子をうかがい、ルークトン選手が
左フックを放つ瞬間、右のストレートを鮮やかに合わせてみせる

みごとな右クロスカウンター

ルークトン選手、たまらずダウン

この回の残り時間約10秒 

立ち上がったルークトン選手を、清田選手は追撃

左4発から右ストレート、右アッパー

しかし、ここでゴング

続く3回

あわてずに相手の動きをしっかりと見て、左を突いて、右を打ち込む

打っては離れ、足を使って、回ってみせる清田選手

ロープに詰めて、連打

ひざをつくルークトン選手 またもダウン

たちあがるルークトン選手

清田選手、左のダブルから右、あるいはワンツーから左のダブルのコンビネーション

ルークトン選手のパンチに合わせて、左アッパー炸裂

この回、2度目、この「試合、3度目のダウン

なおも、立ち上がってくるルークトン選手

清田選手は冷静に、左で距離をはかり、右ストレート

この一撃で、ルークトン選手はキャンバスに沈み、この回、3度目のダウン

3回2分16秒、清田選手のKO勝利だ清田祐三、壁を破って「驀進宣言」(7.18後楽園ホール)_f0072287_11211627.jpg


「うれしいですね。勝ちがやっぱ、一番、うれしいですね」

リング上で、インタビューに応じる清田選手

「一回、壁にぶち当たったんで、今日、ぶっこわせたかどうかわからない
んですけど、その気持ちで、もっと上、目指して、驀進(ばくしん)したいです」

最後に、ファンへのメッセージ

「いつも、見に来てくれる皆さん、今日もありがとうございました。絶対、チャンピオンにな
りますので、応援、よろしくおねがいします」

清田祐三、1年4ヶ月ぶりの勝利

「壁」にぶち当たったたことで、赤羽のバーナード・ホプキンスが、一回り大きく、強く、
たくましくなって、リングに還ってきた。

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# by box-akabane | 2006-08-19 11:12 | 2006年7月の赤羽拳士

6.29新人王戦 村中選手ベスト8進出!糸数選手惜敗

2006年6月29日 東日本新人王予選6.29新人王戦 村中選手ベスト8進出!糸数選手惜敗_f0072287_2042952.jpg

フラッシュ赤羽ジム期待の村中優選手が、MTジムの大久保鉄雄選手を3回2分46秒、
左フック一発で、キャンバスに沈めて、TKO勝ち

フライ級ベスト8進出を果たした。

また、フェザー級予選に出場した糸数仁選手は、角海老宝石ジムの笹川誠選手と対戦

2回に奪われたダウンが響き、3-0の判定負け

ただし、ジャッジ3名とも39-38の一点差だった。


村中優選手はアマチュアボクシング出身、センスに恵まれた攻防兼備の
右ボクサーファイター

アマ戦績は7勝3KO2敗 プロ戦績は4勝1KO1敗

「なんとか新人王に」と、川島赤羽ジム会長の期待も熱い

1回 ジャブを切らさず、圧力をかける村中選手

頭、上体を小刻みに振り、大久保選手の出方を探る6.29新人王戦 村中選手ベスト8進出!糸数選手惜敗_f0072287_200388.jpg

2回 村中選手 左のボデイアッパーから、上に左フックを返すコンビネーション

そして、3回、村中選手の執拗なボディ攻撃で、大久保選手のガードが下がってきた所

村中選手の左フックが炸裂し、大久保選手、ダウン


レフェリーが試合を止めた

3回2分48秒TKO

大久保選手、一時的に、完全に意識が飛んでしまった状態
6.29新人王戦 村中選手ベスト8進出!糸数選手惜敗_f0072287_205228.jpg



村中選手が鮮やかなダウンを奪って、勝利した

この日の活躍は、翌日のデイリースポーツ紙(東京版)でも「村中TKOで8強」の見出し

二段の記事で取り上げられた。

8月12日現在、村中選手は、他のジムに出稽古に行って、日本ランカーとスパーリングを
こなすほか、走り込みなど、スタミナ強化に余念がなく、充実しきった雰囲気

ジム仲間からも「村中は強くなった」の声が自然に聞える

8月16日(水曜日)の準決勝戦に期待が集まる

準決勝戦の対戦相手は、宿敵?

ドリームジムの都澤選手だ

村中選手のコメント6.29新人王戦 村中選手ベスト8進出!糸数選手惜敗_f0072287_2094721.jpg

「少し、パンチをもらってしまって、反省しています。

現在、スタミナの強化に取り組んでいます。

一生懸命、練習して頑張りますので、応援、おねがいします」








村中選手と同じ日にフェザー級に参戦した糸数仁選手は、角海老宝石ジムの笹川誠選手
(9戦5勝4KO4敗、25歳)に3-0の判定負け

笹川選手は左ストレートを武器にするサウスポー6.29新人王戦 村中選手ベスト8進出!糸数選手惜敗_f0072287_20112610.jpg

糸数選手は右構え 戦績は8戦4勝3KO4敗 24歳

両選手とも、KO率が高く、ハードヒッター同士の一戦だ

この試合、先手を取ったのは、笹川選手

2回 開始直後 笹川選手のいきなりの左ストレートが、糸数選手のあごに

右のフックのフォローもあって、糸数選手、ダウン

立ち上がった糸数選手に、笹川選手は猛攻

しかし、ここからダウンを奪われているはずの糸数選手が、驚異の反撃

笹川選手の振りの大きい左に合わせて、右フック、左アッパーを連打

クリンチで逃げる笹川選手

3回 両選手とも、スタミナ消耗 一進一退の攻防 笹川選手のボディ攻撃で糸数選手
背中が丸く6.29新人王戦 村中選手ベスト8進出!糸数選手惜敗_f0072287_20124953.jpg

4回 勝つには、ダウンを奪うしかない、と糸数選手は前に出て、アッパーを連打

しかし、意地で耐え抜く笹川選手

試合終了

判定は3人のジャッジ、全員が39-38で、笹川に

2回に、ダウンを奪われながらも、1点差まで猛追した糸数選手

高い身長から繰り出すロングレンジのストレート、ショートレンジのアッパーで笹川選手を
かなり苦しめた。

今後の活躍に大いに期待できる内容

がんばれ、糸数選手!!!

糸数選手のコメント

「2回のダウンが、まずかった。練習して、またがんばります」

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# by box-akabane | 2006-07-26 21:43 | 2006年6月の赤羽拳士

赤羽拳士3戦全勝(6/8 後楽園ホール B級トーナメント)

「赤羽拳士3戦全勝」赤羽拳士3戦全勝(6/8 後楽園ホール B級トーナメント)_f0072287_11277.jpg

2006年6月8日 後楽園ホール

この日、恒例の第19回B級トーナメント戦が行われ、フラッシュ赤羽ジムから
は3人のボクサーが参加

それぞれに、自分の持ち味を発揮して、勝ち、トーナメント準決勝への進出を決めた。

まず、トーナメント、フライ級にエントリーしたのが、佐藤宏章選手

戦績は、14戦8勝(3KO)5敗3分け 

1996年11月29日、小川直行(ゴールドジム)戦で、デビュー

キャリアは9年半 現在、30歳のベテランボクサーだ。

1998年11月8日には、日本、東洋太平洋フライ級王者、内藤大助選手(宮田ジム)と
東日本フライ級新人王戦決勝戦で、拳を交えている。

翌1999年4月21日には、前東洋太平洋ライトフライ級王者、升田貴久選手(三迫ジム)
とも、戦い、6回判定で、勝利している。

ところが、2002年3月26日、伊藤克憲選手(角海老ジム)に敗れて以後、佐藤選手は
ずっと、リングから遠ざかっていた。

佐藤選手が復帰戦の場として、選んだのが、このB級トーナメント

4年以上のブランクがあり、フラッシュ赤羽ジム陣営では、試合でのスタミナ切れを心配
する声も

対戦相手は、全日本パブリックジムの入江誠選手

1991年8月11日デビューの32歳

佐藤選手を上回るキャリアのベテラン

2004年に開催されたB級トーナメント戦では、決勝で、山中力選手(帝拳ジム)に敗れた
ものの、準優勝に

「今年こそ優勝」の思いを胸に、佐藤選手と激突する

リングインした佐藤選手の体

無駄な贅肉が全くない

減量できる限界ぎりぎりまで、体重を落としきった体

佐藤選手は、長身で、肩幅も広い

本来、フライ級とはいえない体格ながら、この日のために、減量の地獄に耐えて

徹底的に体重を落としきって、試合に臨む

傍らには、柳瀬チーフトレーナー、堅谷トレーナー、西村トレーナー、そして川島会長

1回赤羽拳士3戦全勝(6/8 後楽園ホール B級トーナメント)_f0072287_1141670.jpg

佐藤選手は、足を動かし、長いリーチを武器に、左ジャブをつき、入江選手をけん制

中に入って、距離を詰めたい入江選手は、迫力ある左右のパンチでプレス

2分過ぎ 佐藤選手の左ジャブをウイービングでかわした直後、右ストレートをあごに

これがクリーンヒットし、佐藤選手、後退

詰める入江選手だが、佐藤選手は長身を生かして、クリンチワーク

上から入江選手を押さえ込み、攻撃を封じる赤羽拳士3戦全勝(6/8 後楽園ホール B級トーナメント)_f0072287_115855.jpg

1回は、やや入江選手のラウンドか

佐藤選手は、ブランクが響いているのか、試合勘が、完全には戻っておらず、動きがやや
固く、手数に欠ける

2回 佐藤選手、左のジャブばかりではなく、目、肩、あるいは、グローブを駆使した
フェイントで、入江選手の攻勢に対処

中に入ろうとする入江選手に、アッパーのポーズをとって、けん制したり、右を打つフェイント
を入れて、動きを封じる

それでも、佐藤選手に、印象に残るパンチは少なく、有効打は少なくても前に出て、手を
出している入江選手の方が見栄えはよい

ところが3回終了間際赤羽拳士3戦全勝(6/8 後楽園ホール B級トーナメント)_f0072287_1175224.jpg

佐藤選手の、左ジャブをかわそうと、左にステップしてによけた瞬間

入江選手の足が、ちょうどそろってしまったその一瞬に、ドンピシャリのタイミングで

佐藤選手の右ストレートがあごにヒットして、入江選手、ダウン

実は、このダウンを奪った右が入る直前数秒間

佐藤選手は、巧妙な駆け引きを使っているように見える

まず、右肩を動かし、いかにも右を打つぞとみせかけて、ステップインしての左ジャブ

次に、また、右を打つぞとみせかけて、右グローブをあごのあたりまで持ってくるが
あえて、打たない

続けて、再度、右を打つ構え 今度はさらに前方にまで、右のグローブをもってくる

しかし、右は打たず、右のグローブはいったん引き戻されて、代わりに左ジャブ

これを左にステップして、よけた入江選手に、打つとみせかけて、今まで打たなかった右が
ノーモーションで、繰り出される

これがまともに、あごをとらえて、入江選手はダウンした

右を出そうとして、結局、出さなかったフェイントが、入江選手の佐藤選手の右への警戒を
やわらげさせ、油断させた、と考える事もできるのだ

4回 最終5回

ポイントを失った入江選手は、プレスを強め、手数を繰り出す

しかし、内藤、升田など、幾多の強豪と拳を交える中で、培われた佐藤選手のディフェンス
テクニックが決定的な有効打を許さず、入江選手の攻勢は空転

ただ、前に出て、圧力をかけていたのは入江選手

一発のパンチ力でも入江選手の方が見栄えはよい

スタミナがやや消耗していたのか、最終5回は、佐藤選手も動きが落ちて、バッテイングで
右目上をカット

ジャッジの判定は、一人が48-46で入江選手

3回のダウンの2ポイント以外はすべて、入江選手が優勢の判断

しかし、あとの二人のジャッジは、48-47で、佐藤選手

佐藤選手のアウトボクシングを正当に評価してくれた赤羽拳士3戦全勝(6/8 後楽園ホール B級トーナメント)_f0072287_1114547.jpg


2-1の判定で、佐藤選手が約4年ぶりの復帰戦を白星で、飾る。

普段はもの静かなポーカーフェイスながら、さすがに喜びの表情

体力、パンチ力では劣勢でも、経験と頭脳、技術で、補って勝利を手にした。




佐藤選手は、これで、B級トーナメントフライ級準決勝に進出

準決勝戦は、8月23日 後楽園ホール

対戦相手は、22歳と若い協栄ジムの矮松 和明選手だ



赤羽拳士3戦全勝(6/8 後楽園ホール B級トーナメント)_f0072287_1112395.jpg















続いて、B級トーナメント、バンタム級にエントリーしたのが、フラッシュ赤羽ジム、横枕敬治
選手

デビューは2002年11月21日の全日本パブリックジムの増淵力戦(1回KO勝利)

年齢は22歳 

戦績は、10戦5勝(4KO)4敗1分 

「横枕はパンチがあるよ」

川島会長がいうように、5勝のうち、4勝がノックアウトというハードパンチャーだ

対戦相手は、木村哲也選手(角海老ジム)

横枕選手より若い20歳 戦績は6戦4勝2敗

入場した横枕選手

日焼けした引き締まった精悍な体赤羽拳士3戦全勝(6/8 後楽園ホール B級トーナメント)_f0072287_11221698.jpg

たしかに、パンチがありそう

1回

サウスポーの木村選手は、手数を切らさず、前に出る

迎え撃つ横枕選手は、離れて、右ストレート 接近してアッパー

このアッパーの威力が、すさまじい

1回2分半過ぎ アッパーを入れられ続けた木村選手

明らかに、効いてしまっていて、防戦一方に

1回は明らかに、横枕選手のラウンド

2回赤羽拳士3戦全勝(6/8 後楽園ホール B級トーナメント)_f0072287_1123778.jpg

劣勢を挽回しようと、前に出る木村選手

とても、勇敢だ

やや勢いに押される横枕選手

木村選手の応援団からは「キムラ、キムラ」の大合唱

一方、横枕選手の応援団は「ヨコマクラ、ヨコマクラ」では、いいにくいので・・・・

「マクラ、マクラ」の大合唱

2回後半、またも、横枕選手の強烈なアッパーが決まる

アッパーの乱れ打ち 

たまらず、木村選手、ダウン

角海老ジムセコンドから、タオルが投じられて、横枕選手がTKO勝利

木村選手は、しばらく立つことさえできないほどのダメージ

勝った横枕選手は、22歳の若者らしく、赤コーナーに上って、勝利を誇示

8月23日に行われる準決勝戦

横枕選手の対戦相手は、山中慎介選手(帝拳ジム)

アマチュアトップクラス バランスのよい強豪選手だ赤羽拳士3戦全勝(6/8 後楽園ホール B級トーナメント)_f0072287_11244315.jpg















最後に登場は、「赤羽の変則ファイター」 稲垣隆選手

実は、このサイトに登場するのは2度目

前回は3月14日 笠康次郎選手(白井具志堅スポーツジム)に惜敗している

素顔は「アキバ」系の好青年 赤羽拳士3戦全勝(6/8 後楽園ホール B級トーナメント)_f0072287_11275965.jpg

赤羽駅近くのカレー屋さんでアルバイトをしながら、ボクシングを続けている

2003年7月10日デビュー 9戦4勝(2KO)5敗 20歳の若さ

エントリーしたのは、ライト級

対戦相手は、深町哲郎選手(横浜さくらジム)

10戦3勝(2KO)5敗2分 25歳 

アウトボクシングを得意とするサウスポー

1回

深町選手は、足を使って、右ジャブを打って、稲垣選手をつきはなし、左のストレート、
右フックを決めようとする

稲垣選手は、パワフルな左右のパンチで圧力赤羽拳士3戦全勝(6/8 後楽園ホール B級トーナメント)_f0072287_1128423.jpg

ゆったりした打ち出しで、左のフックを大きく振って、空振りしたあと、
右アッパーを繰り出すというコンビネーションも披露

深町選手は、やりにくそうだ

2回

右のフックをフェイント気味にゆったりと振った後に、大きく踏み込んで、左のフックを
強く打ち込む「稲垣流」の変則コンビネーション

これがみごとにはまり、深町選手は足元がふらつくダメージ

すかさず、稲垣選手は、左右のパンチをまとめ、深町選手からダウンを奪う

その後、ロープに何度か詰めるが、深町選手も頑張る

しかし、3回2分36秒

稲垣選手のショートの右ストレートが決まり、深町選手、ダウン

レフェリーのビニーマーチンが試合を止めて、稲垣選手がTKO勝利

B級昇格後、初の勝利に喜びを爆発させた稲垣選手赤羽拳士3戦全勝(6/8 後楽園ホール B級トーナメント)_f0072287_1129562.jpg

すかさず、赤コーナーに駆け上がり、腕を高々と上げて、勝利のアピール

準決勝に進出した稲垣選手の次の相手は、池田俊輔選手(角海老宝石勝又ジム)だ。






30歳の佐藤選手は、ベテランらしい試合運びの巧さ、テクニックで判定勝利

22歳の横枕選手、20歳の稲垣選手は、パワフルに若さを爆発させてTKO勝利

それぞれが、自分の持ち味を生かして、3戦全勝赤羽拳士3戦全勝(6/8 後楽園ホール B級トーナメント)_f0072287_1131345.jpg

フラッシュ赤羽ジムにとって、願ってもない成果となった

こうなったら、目指すべきは、フライ、バンタム、ライト 3階級での優勝

「赤羽拳士」の3階級制覇だ

頑張れ!赤羽拳士


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# by box-akabane | 2006-06-28 11:32 | 2006年6月の赤羽拳士

石井文哉選手 新人王戦2回戦突破! (6.1後楽園ホール)

「第二の長谷川穂積選手」を目指す19歳の赤羽拳士、石井文哉選手

第63回東日本新人王戦に、ライトフライ級でエントリー石井文哉選手 新人王戦2回戦突破! (6.1後楽園ホール)_f0072287_1052873.jpg

4月18日、相手選手の計量不調による不戦勝で、まず1回戦を突破

そして、迎えた6月1日 新人王戦2回戦 

石井選手の対戦相手は鹿島灘ジムの加藤和之選手

福岡県出身の27歳 戦績は6戦4勝2敗 

2003年に行われた新人王戦に、ミニマム級でエントリー

1戦目、フラッシュ赤羽ジムの藤井達郎選手に判定勝ち (2003年4月17日)

2戦目、ワタナベジムの伊藤純平選手に判定勝ち (同年7月3日)

準決勝戦 角海老宝石ジムの関根一哉選手に判定負け (同年9月26日)

2003年、ミニマム級ベスト4にまで勝ち上がった選手だ。

石井選手にとっては、同じ赤羽ジムの藤井選手の敵討ち(かたきうち)にもなる。

試合前の石井選手

本日、試合を行う他の選手とともに、リングの上で、黙々とシャドーボクシング

マリナーズのイチロー選手のTシャツに、赤のラインが入った黒のトランクス

実家の食堂「まま家」の文字 さらに「飢狼」の刺繍が金色に光っている

この日の興行の一戦目 表情はやや固い印象

赤コーナーからリングインの加藤選手 青コーナーからリングインの石井選手

セコンドには、川島赤羽ジム会長、柳瀬チーフトレーナー、西村トレーナー兼広報担当

17時30分 試合開始

1回
長いリーチを生かして、距離をとって、ジャブを突く石井選手

サウスポーの利点を生かした右フック、左ストレートが、加藤選手にヒット

中間距離での攻防では、スピードとリーチにまさる石井選手が優勢石井文哉選手 新人王戦2回戦突破! (6.1後楽園ホール)_f0072287_1054736.jpg

ラスト30秒、加藤選手はプレスを強め、強引に前に出て、距離を詰める

ニュートラルコーナーに押し込まれる石井選手

「ふみや、回れ、回れ!」 「まっすぐ下がるな!」

赤羽ジム陣営セコンドの檄



2回

2分半過ぎ 石井選手の左ストレートが炸裂 膝がゆれる加藤選手

「よし、いけ!」石井文哉選手 新人王戦2回戦突破! (6.1後楽園ホール)_f0072287_10551162.jpg

最前列で応援されていた石井選手のお父様も、思わず声が。

しかし、2003年9月以来の復帰戦となる加藤選手

ダメージはあるはずだが、それでも果敢に石井選手のふところに。


3回

1分半過ぎ 石井選手の右フック、クリーンヒット

それでも、加藤選手は、食い下がる。

距離を取れると、石井選手の攻撃はスムーズに出るが、頭を付け合ってのインファイト
では、加藤選手の攻撃をうまくさばけず、手数が滞ってしまう

3回終了

初回は加藤選手がやや優勢 

2回、3回 前に出ているのは加藤選手だが、確実にクリーンヒット(有効打)を
積み重ねているのは石井選手石井文哉選手 新人王戦2回戦突破! (6.1後楽園ホール)_f0072287_10561132.jpg


石井選手の、左ストレート、右フックをまともにもらっていた加藤選手の方がダメージが重く、

スタミナ面でも、余力を残しているのは、石井選手に見える


4回ラストラウンド

劣勢を自覚しているのか、この回、いままでにもまして、前に出る加藤選手

迎え撃つ石井選手も、必死

両者、もつれ合いながら、打ち合う石井文哉選手 新人王戦2回戦突破! (6.1後楽園ホール)_f0072287_10565287.jpg

口を開けて、泣きそうな表情で、真っ赤になって前に出る加藤選手

やや押されながらも、石井選手も迎え撃って、手を出しつづける

さすがの石井選手も、疲れたか

「ふみや、回って打て!」 「接近戦で、アッパー、フック!アッパー、フックだ!」

セコンドの檄も、熱を帯びる

拳を振るう石井選手のお父様

試合終了石井文哉選手 新人王戦2回戦突破! (6.1後楽園ホール)_f0072287_10573317.jpg

判定は、40-38石井、39-38加藤、そして、三人目のジャッジが39-38で、石井

2-1で、石井選手の判定勝利となった。

拳を高くあげて、喜びをあらわにする石井選手

加藤選手とお互いの健闘を称える抱擁のあと、控え室に

そこでは、意外な?反省の言葉

「思い通りに、戦えなかったっす。相手がとても、強かったっす」

たしかに、接近戦で、やや押され気味なところはあったが、中間距離での、伸びる
左ストレートの威力は、目を見張らせるものがあった。

謙遜のし過ぎではないかとも、思えたが、本人は、しきりに反省の言葉を繰り返す

この日の動き、出来栄えに、納得できていないようだ石井文哉選手 新人王戦2回戦突破! (6.1後楽園ホール)_f0072287_10581219.jpg

しかし、何はともあれ、2回戦を無事、クリアー

19歳の若きサウスポー、赤羽ジムの「長谷川二世」石井文哉選手は、
夢の「新人王」獲得に向けて、いま、力強い一歩を踏み出した。


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# by box-akabane | 2006-06-02 05:53 | 2006年6月の赤羽拳士

新人王戦 佐野司選手 惜敗 (5.1後楽園ホール)

「佐野は強いよ、うまくてきれいなボクシングをするから」新人王戦 佐野司選手 惜敗 (5.1後楽園ホール)_f0072287_1036462.jpg

柳瀬チーフトレーナーが絶賛する赤羽拳士、佐野司選手

1984年9月7日生まれの21歳

「格闘技が大好き、男として強くなりたい」という一心でフラッシュ赤羽ジムの門を叩いた。

午前8時から午後5時まで、製本所で働きながら、プロボクサーとして夢を追う

夢は「日本チャンピオン」

戦績は4戦2勝2敗 

2004年9月6日、相模原ヨネクラジムの小林竜也選手を4回判定で下して、プロデビュー

同年12月9日、ワタナベジムの二宮正虎選手に4回判定勝ち

翌2005年、東日本新人王戦トーナメントに、スーパーフェザー級で挑戦

同年4月12日 ピューマ渡久地ジムの諏訪雅士選手と戦ったが、4回判定負け

同年9月14日 ヨネクラジムの佐々木康博選手に4回判定負け

この試合、偶然のバッティングで、右目が塞がり、腫れが約一週間、引かなかった、という。

「失明してしまうのか」と不安になってしまった佐野選手

この右目の負傷が、ボクサーとして一番、苦しかった経験、だという。

逆に、もっともうれしい経験は、デビュー戦の勝利

「応援にきてくれた友人やファンの期待に応えられたことがなにより」

と佐野選手

そして、迎えた2006年5月1日 後楽園ホール 

第63回東日本新人王トーナメント1回戦

今回、佐野選手は、一階級落として、フェザー級での再挑戦だ。

対戦相手は、ヨシヒロジムの藤井智徳選手

8戦4勝(1KO)4敗、と、新人王戦に挑戦する選手としては、豊富なキャリア

佐野選手は赤コーナー 新人王戦 佐野司選手 惜敗 (5.1後楽園ホール)_f0072287_10472045.jpg

赤のトランクスに褐色の肌 鍛え上げられた上半身

セコンドには、フラッシュ赤羽、川島会長、柳瀬チーフトレーナー


1回



試合は両者、左ジャブの差し合いから

覗き見スタイルといってよいくらいに、ガードを固めた藤井選手は、左ジャブを打っては、左に
ステップ

足を使って、佐野選手の回りを回る形

佐野選手はフリッカー気味のジャブを交え、藤井選手のボディにも左を散らす

1分20秒過ぎ 佐野選手の右ストレート、ヒット 右、左、右と連打を上下に

2分30秒過ぎ 佐野選手のワンツー さらに、右アッパー

この回は佐野選手、やや優勢ながら、ほぼ互角のラウンド


2回



30秒過ぎ 佐野選手、右フック

これをダッキングで頭を沈めてかわす藤井選手 そのまま、右ストレートから左フックを返す

しかし、藤井選手の返しの左フックは、佐野選手、がっちりブロック

45秒過ぎ 右ストレートを放つ佐野選手新人王戦 佐野司選手 惜敗 (5.1後楽園ホール)_f0072287_10391083.jpg

これを機に接近戦を挑み前に出る藤井選手

右アッパーで迎え撃つ佐野選手

これをブロックした藤井選手は、頭をつけて、左ボディアッパーから、上に左フックを返し、
さらに、右アッパー、左フックをフォロー

すべて、ブロックした佐野選手は、打ち終わりを狙って、左フック

藤井選手、バックステップで、空振りさせる

「4回戦」とは思えない息詰まる攻防 

パンチは交錯するが、両選手、防御勘に優れ、決定打はない。


「これは手ごわい」と思ったのか、藤井選手は一転して、距離をとって、足を使って
左ジャブを入れつつ、佐野選手の周りを軽快にステップ

1分30秒過ぎ 藤井選手、踏み込んで、左ボデイアッパーから、テンプルに向けて、
左フックの返し

何度か狙っていたコンビネーションだが、今回は、クリーンヒット

2分過ぎ 藤井選手、飛び上がるようにステップするや、中に入って、左右のボデイブロー

打ち終わると同時に、頭を下げて、佐野選手のパンチを空振りさせて、すっと下がって、
距離をとる。

「打っては離れ、離れては打ち」 「打ったあと頭を動かし、カウンターをはずす」

この回は、藤井選手の巧みなボクシングが光る

有効打と手数にまさる藤井選手のラウンドか・・・・・


3回




開始直後 詰めようとする佐野選手の右に、下がりながら、右ストレートを合わせる藤井選手

この右は、佐野選手のアゴに新人王戦 佐野司選手 惜敗 (5.1後楽園ホール)_f0072287_1045302.jpg


佐野選手はさらに前に出るが、藤井選手は足を使って回り、あるいは上体を沈み込ませて
佐野選手の攻撃をさばく。


1分半過ぎ 佐野選手、頭をつけるが、藤井選手は左右のボディブロー

佐野選手、さらに「プレス」をかける。

迎え撃つ藤井選手とボデイの打ち合い

藤井選手はダッキングの技術に優れ、被弾を避けつつ、巧みに体の位置を入れ替える

この回、前に出てプレッシャーをかけつづけたのは佐野選手

しかし、下がりながらも、ジャブを打ち続け、入ってくる佐野選手のボディをとらえていた
のは藤井選手

「いろいろな選手の試合を見て、さまざまなコンビネーションを学んでいます」

研究熱心な佐野選手だが、藤井選手はなかなか手ごわい

「もっと打ち合ってくるイメージがあったのに、あんなに足を使ってくるとは思わなかった。
なかなか距離感がつかめなかった」

という。


最終4回



両手でグローブタッチ 気合をこめる藤井選手

今までの流れとは一変 逆に藤井選手が前に出る新人王戦 佐野司選手 惜敗 (5.1後楽園ホール)_f0072287_1040081.jpg

両者、足を止め、頭を付け合っての打ち合いに

場内、「佐野」コール、「藤井」コール

インファイトでは、特に、右アッパーがさえる佐野選手 

右ストレートのクリーンヒットも

2分過ぎ 

接近戦は不利と見たのか ペースを再度、立て直そうという狙いか

藤井選手はまた、足を使ってアウトボクシングモードに

ところが佐野選手は前に出続ける 

最終4回 ポイントも微妙 ・・・・・・

今度は藤井選手は、さばきに出ずに、正面から、佐野選手のプレッシャーを受け止めて
またもや打ち合いに

打ち合いでは、やはり、やや佐野選手の圧力が強い

コーナーに詰められる藤井選手 しかし、佐野選手も決定的なダメージを与える有効打を
決められない

勢いあまって、ゴング後も、手が出てしまった佐野選手新人王戦 佐野司選手 惜敗 (5.1後楽園ホール)_f0072287_10414792.jpg

ただちに頭を下げて、謝る。

両選手、お互いの健闘を称える抱擁

この回は、佐野選手のラウンドか

2回は藤井選手の優勢が際立っていたラウンド 4回は佐野選手が優位だった。

1回、3回をジャッジがどう判断しているのか・・・・


判定は

40-38、39-38、39-38

「勝者、青コーナー、藤井智徳」

名前が告げられた瞬間、グローブで膝を叩いた佐野選手

「打ち合いを想定していたが、試合経験豊富な藤井選手に足を使われ、さばかれてしまった」

赤羽ジム陣営の総括

佐野選手にとって、大変に残念な結果になってしまった。


ただし、佐野選手の「強さ」も十分に伝わった。

攻防のバランスがよく、打ち終わりにも、ガードが下がらず、研究熱心なだけあって、コンビネーションも多彩

今後の活躍に期待したい。新人王戦 佐野司選手 惜敗 (5.1後楽園ホール)_f0072287_1041840.jpg


佐野選手のコメント

「応援、ありがとうございました。これからも頑張りますので、よろしくおねがいします」


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# by box-akabane | 2006-05-29 16:02 | 2006年5月の赤羽拳士

石の拳のイケメンボクサー 古谷裕樹選手6回戦初勝利(4.30古河)



「ボクシングセンスはゼロ。6年教えても、何一つおぼえてくれない」

苦りきった表情の柳瀬チーフトレーナー

「プロテストも、たしか2回も落ちてるんだよ。とにかく、ワンツーがいまだにきれいに打てないんだから」

「でも、パンチ力は凄まじい」石の拳のイケメンボクサー 古谷裕樹選手6回戦初勝利(4.30古河)_f0072287_14565966.jpg

どう、凄まじいのか

「ミット打ちでも、石で殴られている感じ。拳の形がくっきりと手の平に残るんだよ」



柳瀬チーフの話を受けて、柴田トレーナー

「実際の話、某日本ランカーが、スパー、断ってきたんだよ。パンチが強すぎるから。あいつとはやりたくないって」

「赤羽拳士」古谷裕樹。23歳。

戦績は、6戦4勝(2KO)2敗。

「ボクシングセンスはゼロ」 ところが、「パンチは凄まじい」

いったい、どんな荒くれ男か、と想像していたが、顔を合わせて、拍子抜け。

ジャニーズ系というか、かわいらしい美少年風の顔立ちで色白。

物腰も女性的といってもよいくらいにおとなしく、控え目。

とても、ボクサーには見えない。

2006年4月30日・・・・・・

古谷選手は、B級ボクサーとしての「デビュー戦」初の6回戦の試合に臨む。

相手は、山龍ジムの誠士郎選手。

戦績は9戦4勝(1KO)4敗1分。 年齢は34歳のベテラン。

9年のブランクを抱えながら、2005年10月25日、復帰戦を戦い、21歳の協栄ジム、櫛部好充選手に、みごとな判定勝ちを収めている。

誠選手の本来の階級はフライ級。
ライトフライ級の古谷選手より、上の階級の選手になる。

34歳のベテラン対23歳のB級ボクサー、デビュー戦。

古谷選手にとっては、2005年7月26日、第62回東日本新人王戦準々決勝以来、約9ヶ月ぶりの試合だ。


2005年度第62回東日本新人王戦・・・・・・・・・・・・

古谷選手はライトフライ級でエントリーした。

一戦目、斉田ジムの平川選手に2回1分26秒KO勝ち(4月20日)

二戦目、本多ジムの上野選手に3-0(39-38が2名、39-37が1名)の判定勝ち(6月1日)

そして、準々決勝、協栄ジムの牧田選手に3-0(39-38が2名、39-37が1名)の判定負け(7月26日)

ちなみに、古谷選手を破った牧田選手は、準決勝で、オーキッドカワイジムの霜田選手に勝って、決勝戦に進出。全日本新人王に輝いたドリームジムの宮下選手に敗れている。


4月30日の、古谷選手の試合を前に、2005年新人王戦の古谷選手の戦いぶりをDVDで見てみた。

再生1分くらいで、まず抱いた印象は・・・・

「体のバランスが悪い」

というもの・・・・

減量の失敗か、風邪にでもかかったのか、と心配してしまうくらい、動きがぎこちなく、体がふらつく。


具体的には・・・・・

足について・・・・滑らかな動きが見られない。べた足で、膝も固そう。後ろに下がる際〔バックステップ)など、バランスが悪いため、足がもつれて転倒しそうになる場面も。

防御について・・・ガードは基本的にはしっかりしているが、パンチを出す際に、下がってしまう。
ストッピング、パーリング、ウイービング、ダッキングといった防御技術は見られない。

パンチについて・・・パンチは大振り、モーションが大きすぎて、相手に読まれてしまって、かわされて、打ち終わりを狙われる。打ち終わりに体が流れ、あごが上がり勝ちに。

ところが、DVDを見続けていると、古谷選手のよい点が、わかってくる。

そして、全体の印象が変わってくる。


第一に、パンチの重さ、パンチの固さ。

新人王戦1戦目の平川戦・・・開始早々からバランスを欠き、ぎこちない動きの古谷選手に、詰めにかかって攻勢に出る平川選手。

ところが、古谷選手のパンチが、たとえ、ガードの上でも、かすった程度の軽い当たりでも、ヒットするや、平川選手の動きが一瞬、止まってしまう。

1回を優位に進めた平川選手は2回、さらに前に出て、正面から頭をつけて攻撃するが、ここで、古谷選手は、左フックの後、返しの右のフックを振るう。これがまともにカウンターでアゴに入って、平川選手、ダウン。この試合、初めてといっても良いクリーンヒット。

立ち上がるも、ダメージは深く、さらに左フックを浴びて、膝を付き、古谷選手のKO勝利。

また、新人王戦2戦目の上野戦も、古谷選手のパンチが当たるや、上野選手の動きは固まってしまう。打ち合いでも、古谷選手のパンチは音が違う。グサッと鋭角的に、急所にえぐりこまれる、というような迫力。

スピードはさほどないし、命中率もよいとはいえない。

とはいっても、パンチを一発ももらわないで、古谷選手をさばききることは難しい。

命中率は悪くても、当たった一発が、異様に効いてしまうのだ。

新人王戦3戦目、準々決勝の牧田戦。

この試合、牧田選手の表情が明らかに変わったシーンがある。

1回、立ち上がりの古谷選手の「いつもの?」動きの悪さをみて、勝ちを確信したかのような牧田選手。
余裕を持って、攻めて行くが、オーバーハンド気味の古谷選手の右フックが顔面に。

この瞬間、牧田選手が驚いたような表情に。

想像以上のパンチ力に、明らかに動揺していたように感じられる。

以後、牧田選手は、なるべく、打ち合いを避けて、古谷選手の距離に入らず、ポイントを稼ぐ戦い方に作戦を微妙に変えてくる。

足を使って、打っては離れ、古谷選手の打ち終わりを狙って、回りながら、パンチを入れて、そのまま離れて、といった「アウトボクシング」を展開し続けたのだ。

追い足に欠け、ボクシング技術では明らかに劣る古谷選手は、牧田選手をなかなか、とらえきれない。

それでも3回、古谷選手は、プレスを強めて、牧田選手をコーナーに詰めて、左右のフックを振るう。

最終4回。牧田選手は、完全に、逃げ切り作戦。足を使って、古谷選手のプレスをかわしていく。

判定は、1ポイント差が2人。2ポイント差が1人で、牧田選手の勝利に。

意外に、僅差だった理由は、ボクシング技術、試合運びの上手さでは劣るものの、攻勢、相手に与えたダメージでは古谷選手を評価できると考えたジャッジが多かったためだろう。

見栄えは悪いかもしれないが、たしかに、古谷選手のパンチは重く、固いのだ。

第二に気づいたことは、古谷選手は実は、スタミナがあるということだ。

DVDを見て、約1分。抱いた第一印象は、正反対。

古谷選手はスタミナがない、と思った。

開始早々、苦しげな表情で、口を開けてしまう。

また、体が、すぐにふらついてしまう。

どうしても、パンチが効いている、あるいは、疲れているという印象を抱いてしまう。

相手セコンドからも「きいてるぞ」「相手、疲れてるぞ」といった声が自然に出ている。

ところが、新人王戦3試合を最後までじっくり見ると、古谷選手は、むしろ、スタミナが、かなりあるということがわかる。

まず、1回から最終回まで目に見えて動きが落ちるということはない。

むしろ、逆に、尻上がりに、上がっている印象も。

「彼はスロースターターだから」という柳瀬チーフトレーナーの言葉も思い出される。

疲れているように見えるのは、彼本来のバランス感覚の悪さからくるもの。

ただの見栄えの問題なのだ。

第三に、気付いた事は「打たれ強さ」

かなり、いいパンチを浴びているにも関わらず、ダメージが感じられない。

動きが落ちるという事も無いし、顔が腫れたり、目の上を切ったり、眼がふさがったりといった外傷を負わされることも無い。

きれいな顔のまま、試合を終えているのである。

外傷を負いにくい体質なのか、それとも、ボクシングテクニックとは別に、相手のパンチの衝撃をうまく逃がす、パンチを殺す動きを本能的におこなっているのだろうか。

第4に、「気持ちの強さ」

この場合の「気持ちの強さ」は、攻撃性、闘争心、我慢強さ、といったものではない。

「冷静さ」「平常心」をしっかり保つ、という意味での「気持ちの強さ」だ。

古谷選手は、試合中、興奮して頭に血が昇ったり、慌ててパニックに陥る事がない。パンチを打つときも、冷静に相手をしっかりと見ている。

勇気があるという意味の「気持ちの強さ」ではない。

集中力が極めて高いタイプの性格なのではないだろうか。

試合中、気持ちが熱くなって、闘志が高まる、というタイプではなく、集中力が極限にまで高まって、冷静沈着に、試合に没入できるタイプに思える。

2006年4月30日、茨城県古河総合体育館。

18古河ジム主催の「チャリティ北関東新人育成試合」

第五試合ライトフライ級6回戦

誠士郎対古谷裕樹

古谷選手は9ヶ月ぶりのリングに上がった。

セコンドは柳瀬チーフトレーナー、柴田トレーナー、元「赤羽拳士」松本トレーナー

1回
ベテランの誠選手はさすがに巧み。

古谷選手の立ち上がりの悪さ、スロースターターぶりをついて、パンチをまとめる。

相変わらず、古谷選手のパンチは大きく、当たらない上に、打ち終わりを狙われる。

しかし、調子付いて、防御が甘くなっってしまったのか、古谷選手の左フックがあごをかすめた。

一瞬、動きが止まる誠選手石の拳のイケメンボクサー 古谷裕樹選手6回戦初勝利(4.30古河)_f0072287_156113.jpg

「きいた、きいてるぞ」

「単発じゃだめ、ワンツースリーだ」

赤羽陣営のセコンド・・・

ところが、古谷選手は詰めきれず。再び、試合は、誠選手のペースに。

3回2分過ぎ、古谷選手の左右のフックが入るが、またも詰めきれず。

誠選手は、足を使って、回って、古谷選手のパンチをウイービング、ダッキングでかわし、打ち終わりに鋭いストレート、フックをコンビネーションで返していく。

4回が終了。

この試合が4回戦なら、古谷選手の負けとされてもやむを得ない。

「いやー、相手、強いっすよ・・・うまいっす・・」

セコンドに嘆く古谷選手。

気力も萎えてしまったのかと思ったら、「いつものこと」と柳瀬チーフ

古谷選手、いつでも「スーパーネガティブ志向」なのだという。

「こうなったら、いくしかないんだ、わかってるな、手を出せ」

目でうなづく古谷選手

もどかしげに、自分から、マウスピースをくわえて、誠選手を見据える。

5回
今までの動きが、うそのように、古谷選手はラッシュする。

「いくべきときに、セコンドの指示を信じて、行ける。この素直さがいいところなんだ」

柳瀬チーフの言

「手数を多く」

「連打だ、連打!」


疲れきっていたようにみえた古谷選手の反撃に戸惑う誠選手。しかし、急所には当てさせない。

ただ、古谷選手の重いパンチを1回から受け続けてきたダメージか、誠選手の脇から横腹は赤紫色に、腫れあがっている。

逆に、誠選手の、表情、動きに、疲労の色が・・・

5回終了
この回は明らかに古谷選手のラウンドだ。

「いやー、相手はうまいっすよ、当てさせてもらえないっす」

相変わらず、ネガティブな?古谷選手

最終6回
ついに、古谷選手の強打が、うなりをあげた。

強い右を警戒する誠選手のあごを、返しで放たれたコンパクトな左フックがかすめる。

しりもちをついて、ダウンの誠選手

「やったー」

興奮の赤羽陣営

カウントエイトで立ち上がるも、足元はふらつき、目を何回もしばたたかせている。

信じられない衝撃を受けたといった感じ・・・・

誠選手側の関係者の話だと、タフな誠選手から、あのように明確なダウンを奪った選手は、新人王戦、B級トーナメント戦で拳を交えたトラッシュ中沼選手だけだという。

ところが、誠選手も意地の踏ん張り。

6回戦初デビュー、しかも一階級下の23歳の若者にKO負けはしたくない。

試合終了

判定は、ジャッジ1名が58-56 他の2名が59-54で、古谷選手の3-0の判定勝利となった。


「今年、初勝利だ」

「ようやく勝てたよ」

喜びを爆発させる赤羽ジム陣営




試合終了後、控え室の古谷選手

なぜか、あまりうれしそうでもないし、興奮気味といった感じでもない。

かなり、パンチをもらっていたはずなのだが、この日も顔には、傷一つ無い。

「もう、練習しかないですね」

ポツリと一言

「当たり前だよ、これで、もっと足を使えて、技術を覚えたら、お前、世界チャンピオンだよ」

別のセコンドが

「でも、今のお前は、技術も、何もない、あるのは、そのパンチ力だけ。だから、1回から特攻覚悟でいかないとだめじゃないか」

笑いがはじける。

医務室に消える古谷選手を見送った柳瀬チーフトレーナー

「6年教えても言うとおりにやってくれないんだから・・・あいつにまともな技術を覚えさせることができるトレーナーがいたら、世界王者30人は作ってるさ」


「でも、今日のあいつは本当にかっこよかったよ。俺、けっこう、ああいうの好きなんだよね」

目を輝かせ、興奮気味の柴田トレーナー

古谷選手は、これで5勝目。

6回戦であと一勝すれば、ついにA級ボクサーの仲間入りだ。

さらに頑張って、ランキングに入ることが出来れば、いずれは、長瀬選手のように、日本王者に挑戦するチャンスも生まれることだろう。


面白いキャラクターの「赤羽拳士」が、また一人・・・・・・・・・・・



おとなしいジャニーズ系のイケメンボクサー 古谷裕樹23歳・・・・・・・・・・



「石の拳」を持ちながら、この男、ボクシングセンスゼロ・・・・・・・・・・・・・・・



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# by box-akabane | 2006-05-01 15:12 | 2006年4月の赤羽拳士

       石井文哉19歳 新人王奪取宣言

       石井文哉19歳 新人王奪取宣言_f0072287_11251178.jpg「第二の長谷川穂積(WBC世界バンタム級王者)」を目指す19歳のサウスポーが新人王に初挑戦。

フラッシュ赤羽ジムの石井文哉選手だ。

すでに、一回戦は突破済み。

4月6日、後楽園ホールで行われた「第63回東日本新人王予選」

ライトフライ級にエントリーしている石井選手は金子ジムの平野竜司選手との対戦が予定されていたが、前日の5日の計量で、平野選手がウエイト・オーバー。
石井選手の不戦勝が確定した。

石井選手の戦績は3戦2勝1敗。

デビュー戦は2005年4月6日 後楽園ホール
フライ級4回戦 丸山康弘選手(角海老宝石)に判定勝利

二戦目。2005年7月7日後楽園ホール
48キロ契約4回戦 長尾裕樹選手(横浜さくら)に判定勝利

三戦目。2005年11月16日後楽園ホール 
ミニマム級4回戦 田中教仁選手(ドリーム)に2回TKO負け

「体重が落ちすぎてしまった。減量の失敗で、最悪の体調でした」

初めての敗北を振り返る石井選手

「控え室でもまったく記憶がなくて、本当に落ち込んでしまいました。
もう、ボクシングをやめようとさえ考えました」

一言、一言、かみしめるように言葉を選んで話す。

「でも、ジムの西村さんに励まされて、また、がんばろうと思えるようになったんです」

西村氏は、フラッシュ赤羽ジムのスタッフ。主に広報関係を担当しているが、ミットを持って、選手の指導にもあたっている元赤羽拳士。

赤羽ジムの若手選手にとっては、親しみやすい兄貴分のような存在だ。

西村氏の励ましもあり、敗北のショックを乗り越えて、いまはどっぷりと「ボクシングにハマッている」という。

「ジムにも毎日、練習に行っています。女の子と遊ぶより、ボクシングやってたほうがほんとに面白いんですよね」

写真を見ていただければわかるように、その気になれば、かなりモテそうな石井選手。

掛け値無しの本音の言葉に違いない。

19歳の青年を「女の子」より夢中にさせてしまう「ボクシング」

何が、彼をそんなにも、惹きつけるのか。

「はじめてみる人にはただの殴り合いにしか見えないと思います。でも、ジムに通って、学べば学ぶほど、ボクシングはただの殴り合いではないってことがわかってくる。奥が深いんです」

いつになく、口調が熱い・・・・

「シンプルな中にも奥深さがある。それで、どんどん病みつきになってしまうんです」


ボクシングをはじめたきっかけは・・・・。


「昔、やんちゃしてたこと、あったんです。ある日、4人に囲まれてボコボコにされて・・・・そのとき、思ったんです。男として、強くならなくちゃって・・・」

男として、強くなりたい・・・・・

「あと同じころ、畑山選手のタイトルマッチがあって、たしか、相手はロルシー選手。テレビで大きく取り扱われてナマ中継されて・・・試合は畑山選手、負けてしまったんですけど、もてはやされてて、いいなあって思って」

有名になって、もてはやされたい・・・・


「だって、ボクサーって、目立ちたがり屋で、ナルシストでしょ」

屈託のない19歳の笑顔。

実は、この取材が行われたのは、試合が予定されていた4月6日の2日前。4月4日。

「試合前の減量時は、体が弱る。特に、免疫力が低下するため、風邪にかかりやすくなる。常に外ではマスクを着用したほうがいいよ」

筆者の、年寄りくさい?アドバイスに、石井選手

「ぼくは、大丈夫ですよ」

「どうして?」

「だって、馬鹿は風邪、引かないっていうじゃないですか」

見事な切り返しのカウンター・・・・・・

「女の子より、ボクシング」と言い切るストイックな姿勢

「強くなりたい」「有名になりたい」・・・若者らしいハングリースピリット

年相応の茶目っ気も・・・・


石井選手の目標は、同じサウスポーのWBC世界バンタム級チャンピオン長谷川穂積選手だという。


「第二の長谷川」を目指す石井文哉選手・・・・・・

今年の新人王戦線の「台風の眼」となることを期待したい。

石井選手のファンへのメッセージ

「ありのままの自分を会場に見に来て欲しいです。頑張ります」

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# by box-akabane | 2006-04-08 11:27 | 2006年4月の赤羽拳士

福田喜一郎 新人王へのリベンジ 3.30後楽園ホール


日本全国の4回戦ボクサー達の夢、新人王

あまりにも熾烈で、どうしようもなく切ない戦いが今年もまた、はじまった。

2006年3月30日、東京後楽園ホール

第63回東日本新人王トーナメント予選開幕戦

フラッシュ赤羽ジムの先陣を切って、この日、戦ったのは、福田喜一郎だ。

福田選手のテーマは「リベンジ」

昨年の5月10日 

後楽園ホールで行われた第62回東日本新人王トーナメント予選1回戦・・・

福田はボクサー生活はじめての「敗北」を喫した。


それまで2勝(1KO)無敗・・・自信に満ち溢れていた福田は、東拳ジムの加藤直人選手のパンチを食らい、KO負け・・・・・

さらに、精密検査の結果、アゴの骨の骨折が判明した。

折れたアゴでは、食物を噛む事ができない。言葉さえまともに発声できない。

入院先では、味気ない流動食のみになる。

退院後もダメージが残り、約半年、練習さえできない状況が続いたという。



それでも、彼はあきらめなかった。


あれから約1年・・・・・・・・・・・・・・・


2006年3月30日・・・第63回東日本新人王トーナメント予選一回戦

同じ後楽園ホールのリングに。

彼は、再び、グローブを握り締め、帰ってきた。

福田選手は長崎県の出身。現在28歳。

長崎北高校では、ラグビーに青春を燃焼させる。

その後、大学を卒業、郵便局に就職。

ところが、安定した公務員の地位を得たはずの青年は、まったく対極にある危険で荒々しい世界にのめりこんでいく。

内なる「渇き」を満たすもの・・・

彼にとっては、それが「拳闘(ボクシング)」だった。


フラッシュ赤羽ジムの門を叩いた青年は、2002年11月プロテストに合格。

「プロボクサー」の仲間入りを果たす。

デビュー戦は、約2年前。2004年3月2日。

2回27秒TKOで、北澤ジムの布施泰一選手に勝利。

同年8月13日には協栄ジムの佐久間良一選手に判定勝利。

そして、翌年2005年5月10日・・・・・・・・・・・・・・・・


満を持して、無敗のまま乗り込んだ新人王トーナメントで、彼は初めての「挫折」を味わう。


それから約1年を経た「リベンジ」マッチ・・・・

対戦相手は協栄ジムの市丸耕平選手。福田より5年若い23歳。

戦績は1勝1KO。

昨年、新人王トーナメントに参戦した福田自身と同じ無敗だ。

試合は1回から、市丸選手のペース。

サウスポーの福田は、伸びのある左ボディストレートを決めてみせる。

しかし、市丸のプレスは強い。

何よりパワーと体格に違いがある。

同じフェザー級ながら、どうみても市丸のほうが一回り体格が大きく、がっしりしている。

1回後半、市丸の強烈な左フックが福田の顔面をとらえる。

市丸のパワーの前に、対抗しようと、肩に力が入ってしまうのか、手数が細り勝ちの福田。

カウンターを決める場面もあるが、どうしても、後が続かない。

3回には市丸の左のフックから右ストレートのコンビネーションが炸裂。

福田の足元がふらつく。呼吸も苦しげだ。

形勢の不利は明らか。

コーナーに帰った福田はそれでも、「あきらめず」最終回のリングに向かう。

勝利を確信した市丸は一気に攻勢に。

たたみかける市丸のパンチに福田の顔はゆがむ。

4回40秒・・・市丸の右ストレートが福田を打ち抜き、ダウン。

立ち上がるも、パンチの衝撃で左の目の上をカット。

傷口から、真っ赤な血が流れていく。

さらに、市丸が攻めかかったところでレフェリーが、いったん、試合を止めて、福田の目の傷をチェック。

市丸のTKO勝利が告げられる。

福田選手の「リベンジ」・・・新人王への夢はここに、確実に潰えてしまった。


ボクシングは、筋書きのある「映画」や「プロレス」ではない。

フィクションではなく、どこまでも、リアルな現実の世界。

そして、時に、現実はどうしようもなく、過酷だ。

しかし、その過酷さの中に身を置き、真剣勝負の世界に身を削る事を生きがいとしている一群の若者達がいる。

それが、「プロボクサー」だ。

そして、間違いなく、福田喜一郎選手も「プロボクサー」として生きて「プロボクサー」としてこの日、このリングで精一杯、戦いぬいた。



福田喜一郎 新人王へのリベンジ 3.30後楽園ホール_f0072287_11171058.jpg



福田選手のコメント

「パンチがかなり効いてしまった。いいパンチが入って、ボーっとしてしまった。応援してもらったみんなに申し訳ない。また、練習して、がんばります」




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# by box-akabane | 2006-04-02 11:23 | 2006年3月の赤羽拳士

赤羽の変則ファイター 稲垣孝惜敗! 加藤泰輔デビュー戦 3.14

14日に行われた白井・具志堅スポーツジム主催「カンムリワシファイトVOL23」

二人の「赤羽拳士」が魂のこもった全力ファイトを展開

白熱の攻防に、後楽園ホールは、真っ赤に燃え上がった。

まず、フラッシュ赤羽ジムの「変則ファイター」稲垣孝選手(8戦4勝2KO4敗)が、第3試合ライト級6回戦に登場。

対戦相手の笠康次郎選手は白井・具志堅スポーツジム所属。9戦6勝1KO3敗。オーソドックスで長身のボクサータイプ。

「自分のファイトスタイルはファイタータイプ」と語っていただけあって、果敢に、勇気をもって、前に出て、攻め込む稲垣選手。

リーチに勝る笠選手の懐に入ろうと距離を詰め、左右のパンチを振るう。

左にステップを切り、右のフェイントを入れながらの左フックが、たびたびクリーンヒット。

「手打ち」にならず、肩を入れて、腰をひねって、体全体で打ち込む体重の乗った左フックだ。

遠い距離から打ち抜かれる右ストレートも迫力十分。

また、フットワークも軽やか、かつ、トリッキー。

笠選手の顔面はみるみる腫れ上がっていく。

手数をふるって前に出て、強いパンチで攻め立てるのは稲垣選手。後退しつつも稲垣選手の動きが止まった場面、打ち終わりの場面に、的確に有巧打を決める笠選手。

二人の白熱の攻防に後楽園ホールはヒートアップ。

試合終了のゴングが鳴るとともに、場内は拍手に包まれた。

判定結果は1人のジャッジは58-56で、稲垣選手を支持したものの、他の二人はいずれも58-57で、笠選手を支持。

2-1の「スプリットデジッション」で、笠選手の勝利となった。

終始、前に出ていたのは稲垣選手。試合後、稲垣選手は顔に傷ひとつなく、いまだ余力十分。

笠選手の顔面は腫れて、足元もふらついており、ダメージは明らかに笠選手の方が重い。
しかし、ジャッジは、笠選手の有効打の「数」を重視したようだ。


以下、批判を覚悟の上で、私見を述べてみたい。

稲垣選手の今後の課題は、まず、クリンチされた際の攻防と思う。

この試合、笠選手がたまりかねてクリンチに行くと、そのまま何もせずにブレークがかかるまで体をあずけてしまう場面が目立った。

やはり、体をあずけながらも細かいパンチをレバーに入れたり、強引に振りほどいて、離れ際を狙って攻め込む、といった技術が必要に思える。

また、パンチに強弱をつける工夫もあってよかったと思う。

すべてのパンチが「狙いすぎ」ていた。「大振り」で力が入りすぎているように見えた。

もちろん、それがパンチの威力、迫力につながっていて、そこが稲垣選手の持ち味であることは確か。

でも、だからこそ、小さく、力を入れないで打つ「ショート」のパンチをはさみながら、強い大振りのパンチを打ち込んでいったほうが効果的だったのではないだろうか。

また、攻防の中で、足が急に止まってしまって、体の動きが固まってしまって、そこを打たれた場面も目立った。

いわゆる「見てしまう」という状態。

常に頭を振って、足を使って、動き続けることが大切と思う。

生意気なことを言ってすいません。
稲垣選手、気を悪くしたら、ごめんなさい・・・・・
一ファンとして、さらに強くなってもらいたいからこそなので、そこんとこ、ヨロシク。
赤羽の変則ファイター 稲垣孝惜敗! 加藤泰輔デビュー戦 3.14_f0072287_1050871.jpg



さらに、第一試合で行われたのは、フラッシュ赤羽ジム、加藤泰輔選手のデビュー戦。

相手も同じくデビュー戦の西山慶彦選手(白井・具志堅スポーツジム)

加藤選手は、長身でリーチが長く、右構え。

昨年11月にプロテストに合格した。現在22歳。鬼塚勝也選手のようなボクサーになりたい、と夢を語る。

試合は、作戦通り、ジャブを突いて、距離をとり、ワンツーを狙う加藤選手のペース。

ところが、3回2分40秒過ぎ。
西山選手の左フックが加藤選手のアゴを打ち抜き、加藤選手、ダウン。

判定までもつれたが、結局、このダウンが響いて、3-0の判定負け(38-37 39-37 39-37)
7日の塩越兄弟に続いて、「赤羽拳士」はデビュー戦を白星で飾れなかった。

加藤選手のコメント

「勝つための練習を積んで、またがんばります」
赤羽の変則ファイター 稲垣孝惜敗! 加藤泰輔デビュー戦 3.14_f0072287_10531761.jpg


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# by box-akabane | 2006-03-16 10:54 | 2006年3月の赤羽拳士

若獅子清田「世界の保住」と無念のドロー 3.7後楽園ホール

7日、後楽園ホールで行われたフラッシュ赤羽ジム主催「DEAD OR ALIVE オーバーヒートナイトボクシング」

注目のメインイベント「保住直孝対清田祐三」の8回戦は、判定に持ち込まれ、ジャッジ1名は、78-76と清田を支持したが、1名は77-75と、保住を支持。残り1名は77-77のドロー。三者三様の引き分けとなった。

「それは、ないだろう」「なぜ清田が5ポイントもとられてるの・・・」「不当判定だ」

清田選手の応援団や、フラッシュ赤羽陣営からは不満の声も上がったが、清田は悔しさを押し殺し、保住選手と抱き合い、互いの健闘を称え合った。

明らかに、序盤は清田のペース。ガードを固めてプレスをかける保住に対して、清田はミドル級とは思えない持ち前のスピードを生かし、「打っては離れ、離れては打つ」アウトボクシングに徹し、着実にポイントアウト。

長い距離から、軽やかなフォームで放たれるボディストレートは、特に目を引く。

ウイービング、ヘッドスリップも巧みで、フットワークも止まらず、圧力をかけられるや、うまくサイドに回り込み、的を絞らせない。

清田の的確なワンツーが保住に決まり、バランスを崩し、ダウン寸前の場面も。

清田のスピードに対応しきれない保住。その右目は腫れあがり、膝も揺れ、スタミナが切れかかっているのか、表情に明らかに疲れの色がうかがえ、動きも鈍い。

ところが、衰えたりとはいえ、さすがは「世界の保住」だ。

中盤5回過ぎから、様々な修羅場をかいくぐった経験を生かし、試合巧者ぶりを発揮。

頭を付け合っての接近戦では、一日の長があるのか、前に出る清田をホールド気味に押さえ込んだまま、細かいパンチをボディや頭部に。

また、挑発するかのように、頭を急に大きく沈めるや、ウイービングを繰り返したり、突き出したブローを引かずに、清田の鼻先に静止したまま、動きをとめ、清田が動くや、いきなりの左フックを放つなど、フェイント気味のトリッキーな様々な動きを交えて、起死回生のかく乱ファイトを仕掛ける。

6回、7回と、左の強烈なフックや右ボデイーアッパーなど保住のパンチも的確に決まりはじめ、清田の左眼もみるみる腫れあがり、試合は混戦模様に。

ラスト8回、両者ほぼ互角の打ち合いのままゴング。

それでも、序盤のポイントリードが効いて、清田優位は動かないと思われたが、判定は、三者三様の引き分けとなった。

ドローとはいえ、清田のボクシングセンスはひいき目なしにホンモノ。(どうか信じてください)

この階級では出色の「逸材」であることを印象付けた。

足りないものは、試合運びの老獪さをも含めた経験。

保住選手との激闘から学ぶ事は多かったのではないだろうか。

22歳という年齢から「伸びしろ」は無限大。

竹原慎二に次ぐ第二の日本人ミドル級世界王者は「道産子処刑執行人清田祐三」かもしれない。

清田選手のコメント

「保住選手はうまかった。立ち上がりは、自分のボクシングができていた。自分は後ろに引きたくないんです。それで、中盤以降、ついつい、打ち合いに乗ってしまって、有効打を浴びてしまった。反省点を生かして、また、がんばります」

若獅子清田「世界の保住」と無念のドロー 3.7後楽園ホール_f0072287_1131142.jpg


また、この日の第7試合では、赤羽ジム所属のサウスポー、スーパーライト級6位の熊谷信広選手(9勝6KO4敗)が中村徳人選手(相模原ヨネクラジム 10勝3KO9敗)に3-0の判定負け(78-75 79-76 79-74)。

1回から、手数を繰り出し、果敢に前進する中村選手。

熊谷選手は中村選手の攻撃を、正面から受け止めて、反撃。

中村選手にロープに押されても、あえて、回り込まず、クリンチにも行かずに、足を止めての白熱の打ち合いに。

場内、大歓声。この日の興行、一番の盛り上がり。

もみ合いの中、相手に、より深いダメージを与える有効なクリーンヒットを決めていたのは熊谷選手の方だったようにみえたが、判定は中村選手に。

ロープを背負う形になることが多かった事、手数がやや劣っていた事がジャッジに、見栄えの悪い印象を与えてしまったようだ。

控え室で、うつむく熊谷選手・・・・

とても、声のかけられる状況ではなく、コメントはとれず仕舞い。

あとで、柳瀬チーフトレーナーに、
「熊谷選手はなぜ、正面から中村選手と打ち合ったのか。ロープを背負うより、足を使って、回り込んだほうがジャッジの印象は良かったのでは」
と聞いてみたが、
「あれが、あいつのスタイル」との返事。

相手の攻撃をかわさずに、まっ正面、真っ向から打ち合うのが、熊谷選手の試合なのだという。

当初、赤羽ジムの関係者に、所属選手の特徴を説明してもらった際に、「熊谷は面白い試合をする選手です」と聞いていたのを思い出す。

クールで端正な風貌と裏腹に、内には熱いものを秘めているようだ。

いずれは、同階級の絶対王者、木村選手に挑戦し、長瀬選手の敵討ちを果たしてもらいたいもの。

また、この日、デビュー戦を迎えた双子の塩越兄弟は、弟の脩が、品部正秀選手(ボーイズ水戸ジム、デビュー戦)に3回2分25秒TKO負け。

兄の諒選手も中村雅彦選手(相模原ヨネクラジム 2敗)に3回1分33秒TKO負け。ともに、苦いデビュー戦となってしまった。

塩越脩選手のコメント

「1回、2回は優位だったのに、3回にバテてしまった。もっと、走り込んで、スタミナをつけます。今日はすみませんでした(涙声)」

塩越諒選手のコメント

「中からワンツーを打とうと思ったのに、力んでしまった。スタミナ面を強化して、がんばります」

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# by box-akabane | 2006-03-08 11:09 | 2006年3月の赤羽拳士